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札幌市の経営コンサルタント

株式会社アステップ

Medicine of company 03
会社の医学 会社の病とは

会社の病
とは

前回、「会社は人と同じ」ということを説明しましたが、残念なことに、会社の場合は、人のように神経経路が精巧にはできていません。

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ちょっとしたかすり傷や微熱、指先の冷え、視力の衰えなど悪い情報は、なかなか脳(経営者)には伝わってこないものです。 一方、経営者にとって都合のいい情報は、比較的簡単に伝わってきます。
そういった偏った情報をもとに、経営者が誤った判断をしてしまうことは少なくありません。
経営者が自分の会社を客観的に見ることは難しいのです。

良い経営者と悪い経営者の違いは、客観的に自分の会社を見ることができるか否かです。

特に、最近は、内部告発により消費者を裏切るような企業の不祥事が世間を騒がせることが多いですが、これらの経営者や企業の体質は、主観的な判断しかできない状態になってしまっているケースがほとんどです。
自分自身が病に冒されていることも、なんとも思わなくなってしまっている。
そして、本来、神経経路から脳に伝わる情報が、神経経路を通らずに「内部告発」という形で直接外部に噴き出してくる。
もっと早く、異常な状態を「異常だ」と認識しなければなりません。

そのためには、経営者には客観的な目線が必要なのです。

「会社の病」とは、こうした会社の異常を教えてくれるシグナルです。 シグナルは、企業の神経経路が未発達な場合は、見落としがちですが、注意深くシグナルを見つけ、その症状を病と認識したうえで、その原因を取り除いていくことで、自分の会社を健康(最良の状態)に保ち、長生きすること(経営が将来に渡ってうまくいくこと)ができるのです。

会社の医学 04.経営の基本 に進む

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